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知ってるようで知らない猫まめ知識3

知ってるようで知らない猫まめ知識3

知ってるようで知らない猫まめ知識3

 

こんにちは!

今日は、知ってるとちょっと自慢できる、猫にまつわる豆知識を3つご紹介します!

 

3つ全部知っていたあなたはかなりの猫通かも?!

 

① 五つ子なのにお父さんがバラバラ??

双子が生まれたら、当然その双子たちの遺伝的なお父さんは同一人物であると思いますよね?

もちろん人間では、ほとんどの確率でそうなのですが、猫の場合は少し違います。

 

同時に生まれてきた兄弟たちのお父さんがそれぞれバラバラだという昼ドラのようなケースが珍しくありません!

この現象には、猫には生理がなく、交尾の刺激により排卵する性質があることが関係していますが、猫が密集している地域では特に起こりやすいのだそうです。

 

猫がまばらな田舎地方では、1人のお母さんに対してお父さんはほとんど1人なのに対し、猫がたくさん集まる都会では、1人のお母さんに対してお父さんが複数(2〜5人)存在するケースが8割以上だったということが報告されています。(引用:High variation in multiple paternity of domestic cats (Felis catus L.) in relation to environmental conditions, 1999 The Royal Society)

 

これは…人も猫も、田舎よりも都会の方が誘惑が多くて色々複雑ということなのでしょうか…

 

 ② 左利きの女の子はボーイッシュ?

みなさん、猫にも利き手があるのを知っていましたか?!

実は猫たちにも、よく使う手が存在します。

猫じゃらしで誘ってみたときに、最初にパンチを仕掛けてくる手が利き手であることが多いです。

 

国内の左利きの人の割合は10人に1人ぐらいだそうですが、猫ではもっと多そうです。

というのも、男の子の猫は左利きであることが多いのです。

 

反対に女の子では右利きになる傾向がありますが、もちろん例外はたくさんいます。

うちの茶トラ娘(🐱)は、女の子だけど左利きなのですが、そもそも茶トラは男の子の割合が多いし、性格も男の子のようにベッタベタの甘えん坊なので、猫界ではボーイッシュな方なのかなとか勝手に考えています。

まぁ、今どきボーイッシュもガーリッシュもない世の中ですが。

 

③ 猫に小判ならぬ猫に蜂蜜

さて、最後はこのことわざを。

私、「猫に小判」「豚に真珠」よりもよっぽどしっくりくることわざを思いついた気がします。

それは、「猫に蜂蜜」。

 

最近では、猫は人や犬と違って甘味受容体を持たず、甘さを感じ取ることができないという事実は少しずつ周知されるようになってきました。

そのため、ハチミツをあげても猫は美味しくもなんともないというのは、知っていた方もいるかもしれません。

 

しかしそれだけではなく、猫はハチミツに含まれるフルクトースを分解する酵素(フルクトキナーゼ)を持たないので、口に入れたハチミツを代謝することもできず、尿にハチミツの成分がダダ漏れしてしまいます。

 

つまり、喜んでくれるだろうと思って、猫にハチミツをあげても、美味しくもなければ吸収することもできず、ただあま〜いおしっことして体から排泄されていくだけなのです。

 

愛猫に、ハチミツを含む、自分にとって価値の高いものを押し付けるのはやめておきましょう。

 

「猫に蜂蜜」

自分にとって価値のあるものをあげても、その価値を持たないものにとっては、なんの意味もないこと。

鉱物砂のメリットとデメリット

鉱物砂のメリットとデメリット

鉱物砂のメリットとデメリット

 

このウェブサイトをご覧になっているということは、鉱物砂にご興味がある方も多いかと思います。

 

多くの猫ちゃんが数ある猫砂の中でも本能的に好むのは、鉱物砂と言われることが多いですが、もちろんデメリットもあります。

 

今回は、鉱物砂のメリットとデメリットについてそれぞれ確認していきましょう。

それらの特徴が自分の子に合うかどうかをしっかりと考えた上で、おうちの子にぴったりの猫砂を選択していただけると幸いです!

 

 

鉱物砂のメリット

鉱物砂の1番のメリットは、猫たちによる高い支持率です。

鉱物砂の掘ったときの感触や高い消臭力、固まりやすさが、猫の好みに合っているようです。

 

実際、2日に1.5回ぐらいしか排尿しないと困っていた猫の患者さんがいましたが、システムトイレから鉱物砂に変えたところ、毎日2回排尿するようになったというケースもありました。

 

私たちも出先で汚い公衆トイレしかない場合は、本当にどうしても漏れそうなときは利用するけれど、軽い尿意であれば家まで我慢しよう…となりますよね?

出先のトイレが汚ないだけなら我慢できますが、自宅のトイレの居心地が悪い場合はどうでしょう。

少し考えただけで、ストレスが溜まります…^^;

 

そのため、おうちのトイレに少なからず不満を持っている猫ちゃんに対しては、鉱物砂を試してみることをお勧めしています。

病的ではない範囲で排尿回数が増えた場合は、「鉱物砂が気に入ったよ!」というサインかもしれません。

 

 

鉱物砂のデメリット

鉱物砂はこのように、猫から高い支持を受けていますが、もちろんデメリットも存在します。

製品によって、粉塵が立ちやすいなどの問題点がありますが、私の考える鉱物砂の最大のデメリットは「採尿が困難であること」です。

 

「うちの子はあまり膀胱炎にならないから、尿検査はやったことがないし、必要もない。」と思われる方もいるかもしれませんが、尿検査は実はとても大切です。

糖尿病の有無を確認したり、血液検査よりももっと早い段階で腎機能の低下を検出することができます。

 

尿検査は、少し時間が経った尿だと正確な評価を行えない場合があるので、できるだけ新鮮な尿を持参していただく必要があるのですが、そもそも「おしっこを採る」という部分で手こずってしまう方が多いようです。

 

システムトイレにおける採尿法は、ペットシーツを抜いたトレイに溜まった尿を採取するだけなので簡単です。

 

一方、鉱物砂をはじめとする固まる砂を使用している場合は、これがなかなか難しい。

トイレをしようとしたその瞬間にお尻の下にビニール袋などの撥水のものをかましたり、トイレをしそうな部分の周辺の砂だけあらかじめ固まらない砂に変えておいたり…

 

そもそも鉱物砂以外ではしたくない!というタイプの猫だと、神経質な子が多いので、排尿の瞬間に邪魔をされたり、トイレの環境を一時的にでも変えられることを好みません。

 

私自身も、さまざまな患者さんのご相談にも乗っていますが、固まる砂タイプの方に採尿のアドバイスをする際は、上記のことを説明した後、辛抱強く頑張ってみてください><としか言えないのがとても心苦しいところではあります。

(もちろん、尿検査が必須な状況では、カテーテルを入れたり、膀胱穿刺を行うことで採尿することができます!)

 

そのため、私の考えですが、どんな砂でも気にすることなくトイレができて、尿検査を定期的に行いたい/行う必要のある猫ちゃんには、固まらない砂を使用したシステムトイレが良いのではないかと思います。

 

しかし、実は飼い主の人にはまだ言っていないけれど、今のトイレには少し不満があって、鉱物砂だったら、もっとトイレに行く気になるのになぁと思っている猫ちゃんの場合は、トイレを我慢すること自体がさまざまなトラブルの元凶にもなってくるので、採尿がいくらしづらくても鉱物砂などの好みの砂に切り替えていただくのが良いでしょう。

 

 

私たち飼い主がトイレの砂を変えない限り、愛猫の本音(本当の好みの砂)を見つけてあげることはできないので、いくつかの砂を用意してみて、どれを一番使用するのかを、実験して確認していただくことをお勧めします。

 

 

繊細な猫ちゃんにとっては、たかが砂、されど砂!ぜひ我が子にピッタリの猫砂を見つけてあげてください!

獣医のテンションがちょっとあがる猫の名前ベスト3

獣医のテンションがちょっとあがる猫の名前ベスト3

新しく猫を迎えた時、おもちゃやごはんを選ぶのと同じぐらい、いやそれ以上に私たちの頭を悩ませるのは、「名前決め」ではないでしょうか?

私の場合、うちの子との出会いは突然だったため(空から子猫がいきなり落ちてきた!)、前もって考えていた候補名など一つもなく、とても困りました…

悩みに悩んだ挙げ句、各国の“猫”という単語の中から1番ださかわいくて耳慣れない響きのものを選びましたが、今では私も本人もなかなか気に入っています!

さて、今日はたくさんの猫と触れ合う機会の多い動物病院スタッフが、来院時にちょっと盛り上がる名前ベスト3を私の独断と偏見で発表いたします!

動物病院スタッフが、来院時にちょっと盛り上がる名前ベスト3

  •  今まで聞いたことのない名前 

動物病院で勤務していると、昔からのオーソドックスな名前や、最近のトレンドの名前(例えば3文字のひらがなで表される食にまつわる単語など)をよく耳にします。

たまに「どこから発想を得たの?!」というような珍しい名前を見つけて、少しワクワクすることがあります。

もちろんオーソドックスやトレンドの名前もかわいいし、呼びやすく覚えやすいというメリットがありますが、たまに同じ名前の子の受診のタイミングがかぶる時があり、カルテや検査の検体などを確認する際に少し困惑することも…

呼びづらい名前はやはりちょっと困りますが、シンプルな名前に“ちょい足し”などでオンリーワンネームにするのもおすすめです!

  •  由来やストーリーが素敵な名前 

珍しい名前を見つけるのがおもしろいとお話ししたところですが、シンプルな名前の奥にある素敵なストーリーを聞いたり、その子の特徴にピッタリでまさしく体を表している名前を見つけたりすると嬉しくなります。

鳴き声や見た目、性格の特徴を表した名前の子は覚えやすく、入院時などにたくさんの子がいる中でも際立ってわかりやすいので助かります!

  •  多頭飼育で意味がつながる名前 

1匹目の子が受診した時は気づかないけれど、同居猫も数匹受診した際に、みんなの名前を見比べると、「あー!なるほど!」と、一つ一つの名前の謎が解ける瞬間は結構気持ちいいです。

あるグループのメンバーの名前や代表的な70年代シンガーの名前など、それぞれの名前が一つのカテゴリーに属しているパターンや、全員の名前を繋げると一つの言葉になるパターンなどに遭遇したことがあります。

兄弟猫を同時に迎え入れる際には、ぜひ検討してみてください!

いかがでしたでしょうか?

今回は、動物病院で勤務する私の個人的なランキングをご紹介しましたので、話半分に参考にしていただけると幸いです!

※ 番外編
ちなみに少し困る名前は、連れてこられた飼い主の方と性別が一致している人間風の名前です。

間違えて飼い主さんの名前にちゃん付けをして、呼び捨てにしてしまうことがよくあり、診察室にとても気まずい空気が流れます。

(とても端正な顔つきをしていた中型のミックスのわんちゃんのことを、「銀次ちゃん」と連呼していると、途中でそれは飼い主のおじいちゃんの名前だったことが判明したことがあります。)

人間風の名前をつけられる際は、獣医師が突然、自分の名前を呼び捨てにしてきても、笑って許していただけると助かります!