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猫にまつわる“あり/なし”クイズ

猫にまつわる“あり/なし”クイズ

猫にまつわるあり/なしクイズ

 

今回は趣向を変えて、猫にまつわる「ありなし」のあれこれに関してクイズをお出ししようと思います!

猫好きの皆さんは何問正解でしょうか?!

 

では早速いってみましょう!

 

 

 

 

第一問

猫の後ろ足に親指はある?ない?

 

 

ない!

犬猫の親指のことを狼爪と呼びます。

犬も猫も前足には基本的に狼爪がついています。

「狼爪」というのは、文字通りオオカミがもっていた特徴で、大型犬や原種に近い犬では、後ろ足にもこの狼爪を持っていることが多くみられます。

一方猫では、後ろ足に狼爪を見かけることはほとんどありません。

 

 

 

第二問

猫に生理はある?ない?

 

 

ない!

犬では発情期に出血する、生理のようなものが存在しますが、猫に「生理」はありません。

これは猫では、交尾後に排卵が行われるためです。

 

 

第三問

猫の舌に酸味を感じる能力はある?ない?

 

 

ある!

猫は酸味を感じることができます。

猫が感じることができないのは甘みです。

ちなみに、犬は元々腐った肉を食べる習慣もあったので、酸っぱいものを好む傾向にありますが、猫は酸味を嫌います。

 

 

第四問

猫に帰巣本能はある?ない?

 

 

ある!

ある実験では、7.4km離れた場所から帰ってきた猫もいたようです。

視覚・聴覚・嗅覚を頼りにしていると考えられますが、磁石をつけた個体は帰巣不可能になることから、電磁波も利用しているとも考察されています!

 

 

第五問

猫に痛風はある?ない?

 

 

ない!

多くの哺乳類では尿酸を分解することができるため、痛風にはなりません。

痛風を病気として持つのは、人・鳥・爬虫類です。

犬にも基本的には痛風はありませんが、ダルメシアンだけは痛風になることがあります。

 

 

 

第六問

猫に脂肪肝はある?ない?

 

 

ある!

太りすぎた猫が、数日ごはんを食べないと脂肪肝になってしまいます。

猫においては、脂肪肝ではなく「肝リピドーシス」と呼ばれていますが、仕組みは同じで、処置が遅れると致命的になる場合もあります。

可愛いからといって、愛猫にごはんをあげすぎて太らせないこと、そして、ぽっちゃり猫ちゃんが食欲不振になった場合は1日以上様子を見ないことが、肝リピドーシスの予防として重要です。

 

 

 

さて、みなさんは6問中何問正解しましたか?

ちょっと意外な事実もありましたでしょうか?

 

楽しんでもらえていると幸いです!

次回のクイズもお楽しみに!

流行りのミックスフィーディングとは

流行りのミックスフィーディングとは

流行りのミックスフィーディングとは

 

ドライ派?ウェット派?それともミックスフィーディング?

 

ミックスフィーディングとは、少し格好をつけた言い方ですが、要はドライフードとウェットフードを組み合わせた給餌法です!

 

国内ではドライフードのみをあげているという方も多いかと思いますが、ドライとウェット両方のメリットを得ることができるミックスフィーディング法が、欧米では主流になりつつあります。

 

まずは、ドライとウェットそれぞれのメリットについて確認していきましょう。

 

 

ドライフードのメリット

 

1gあたりのカロリー数が高い

これは、メリットにもデメリットにもなりうる特徴ですが、1粒のドライフードにはカロリーや1日に必要な栄養素がぎゅっと凝縮されています。

そのため、エネルギーを多く必要とする(離乳後の)子猫や、食が細い子にとってドライフードは有効です。

 

しかしもちろん、ぽっちゃりさんにとっては、簡単にカロリーオーバーをもたらしてしまうため、給餌量の調節には注意が必要です。

 

置き餌にしやすい

犬と異なり、猫は1度に少量ずつしか食べない傾向にあるため、置き餌をしているおうちが多いと思います。

実はドライフードにも10%程度の水分が含まれているのですが、ウェットフードに比べると圧倒的に乾燥しているため、比較的傷みにくく、置き餌にしやすいかと思います。

 

口腔ケア…?

口腔ケアにつながるドライフードというものはありますが、残念ながら全てのドライフードにおいて歯垢がつきにくいというわけではありません。

 

歯表面の物理的な研磨作用や、唾液産生による口内環境良化は、それぞれ“噛む”という作業によってもたらされます。

しかし、多くの小粒のドライフードは丸呑みされていることが多く、歯の研磨や唾液の産生がほとんど行われていません。

 

もし、ドライフードによって口腔ケアを実現したいのであれば、形状が大きく、噛みやすいように設計された特別なドライフードを与えることをお勧めします。

 

 

ウェットフードのメリット

 

1gあたりのカロリー数が低い

ウェットフードの80%程度は水分が占めているため、フード100gあたりに含まれるカロリー数や栄養素の含有量は、ドライフードに比べて希釈されています。

そのため、食いしん坊の子に多くの量を低カロリーで味わってもらいたい場合に、ウェットフードは適しています。

 

嗜好性が高い

ウェットフードは、ドライフードに比べて風味豊かで、嗜好性が高いことが多いです。

ドライフードを食べてくれない時に、呼び水のトッピングとして付け加えることもあります。

 

水分を多く含む

何はともあれ、ウェットフードの最大のメリットは、水分含有量が多いことです!

 

「猫におしっこトラブルが多い理由」でもお話した通り、猫はもともと砂漠に起源をもつため、水分を積極的に摂取してくれません。

その為、猫では膀胱炎や腎臓病など、水分不足に起因する病気が発生することが少なくありません。

 

これらの病気を予防するためには、ごはんとして水分を摂取させることが非常に有効です。

膀胱炎や腎臓病の場合は、水分量を少しでも多く確保するため、1日分を全てウェットフードでまかなってもらうこともあります。(その場合は、“総合栄養食”のウェットフードであることが必須です)

 

 

ミックスフィーディングのやり方

ミックスフィーディングは上述した通り、ドライとウェットを組み合わせる給餌方法ですが、組み合わせ方は様々です。

 

例えば、以下のような方法があります。

 

時間で分ける

お仕事に行く朝は、ドライフードを置き餌にし、帰宅後はウェットフードを晩ごはんに。

 

・お皿を分ける

いつも通りのお皿に入れたドライフードと、別のお皿に入れたウェットフードを準備。

 

・トッピングにする

いつものドライフードに、トッピングとしてウェットフードをプラス。

 

 

ちなみに我が家では、ウェットフードにお湯を加えてスープ状にしたものと、歯石ケア用の大粒のドライフードをそれぞれ用意しています。

しかしうちの子は、少し頑固なところがあり、絶対このお皿からしか食べない!というお気に入りのお皿があるので、それら2種類のごはんを、お気に入りのお皿に交互に盛り付けています^^;

 

独特な自分ルールを持つ猫ちゃんも多いので、提示した方法にこだわらず、ぜひご家庭独自のミックスフィーディング法を編み出して実践してくださいね!

猫を落ち着かせる仕草3

猫を落ち着かせる仕草3

猫を落ち着かせる仕草3

 

昔は「猫」といえば、あまり人に懐かない自由人で、ちょっかいを出すとシャーシャー言われる、というイメージが強かったかと思います。

 

最近の猫は、野良猫も含めてわりとマイルドになってきているような気はしますが、多くの子が緊張してしまう動物病院の診察室においては、普段は優しい子もワイルドキャットと化すことも…

 

怖がっている子に威圧感を与えると、さらに怯えて、攻撃もしくは逃走されてしまいかねません。

 

攻撃されてこちらが負傷するだけならまだしも、猫の逃走劇は本当に大変なので、なんとしても避けたい…

 

そこで!これらの事故を防ぐために、ビビリの猫ちゃんの診察時に、気持ちを逆撫でしないよう気をつけている点を3つご紹介します!

 

1 ゆっくりとしたまばたき

 

猫がゆっくりとしたまばたきを、愛情表現のひとつ、あるいは友好的なコミュニケーション方法のひとつとして利用していることは、猫好きの皆さんなら誰しもが実感していることだと思いますが、この事実はサセックス大学とポーツマス大学の共同研究によって実際に証明されたそうです。(Scientific Reports, 05 Oct 2020, The role of cat eye narrowing movements in cat–human communication)

 

診察のときは、つい全身をくまなくチェックする為に、目を見開いて真剣な顔(怖い顔)をしてしまいがちなので、ファーストコンタクトは、まばたきをゆっくりとして、少しでも安心してもらえるように心がけています。

 

2 高い声・優しい声

猫は高い声が好きというのはよく聞きますよね。

実は猫の好きな周波数は、8000ヘルツなんだそうです。(小鳥のさえずりぐらい)

人間の声はせいぜい100〜1000ヘルツ程度なので、女性の高い声が猫にとって最高に心地よい音かというとそうではないかもしれませんが、子猫の鳴き声の周波数も1000ヘルツ程度の場合もあるので、やはり高めの声の方が脅威を抱きにくいようです。

あるいは、優しく声をかけようとすると自然と高めな声になっていることが多いので、猫はその優しさを感じ取っているのかもしれません。

 

怖がりな猫ちゃんには、高めな声でゆっくりと話しかけるようにしてみてください!

 

 

3 動作はゆっくり・においをかがす

すでにお気づきの通り、びびり猫には、まばたきや話し声だけでなく、全ての動きをゆっくりとしてあげることが効果的です。

そして、自分の手や物体の匂いを嗅がせて、私たち自身やその物体が危険ではないことを示してあげることも有効です。

 

私も診察時に胸の音を聞く前には、聴診器をまず匂ってもらってから、胸に当てるようにしています。

 

いかがでしょうか?

ちょっとシャイな猫や野良猫たちと仲良くなりたい方は、ぜひ試してみてくださいね!