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サクラ猫って知ってる?

サクラ猫って知ってる?

サクラ猫って知ってる?

 

みなさん、“サクラ猫”ってご存知ですか?

 

“サクラ猫”とは、耳が桜の花びらの様になっている猫のことです。

 

もちろん、生まれつき耳に切れ目が入っているわけではありません。

または、誰かにいたずらされたわけでもありません。(基本的には)

 

このサクラ印がどういう意味を持つのかを知って、ぜひサクラ猫たちと仲良くなってください!

 

  • はじめに知っておきたい言葉 “TNR”

昔は、町中に野良猫がたくさんいましたが、近頃は本当の“野良猫”というのは少なくなっています。

最近では多くの自治体において、野良猫に避妊去勢手術を行って、元の場所に戻すことが推奨されており、多くの野良猫は手術を受けて“地域猫”として、町で生きているのです。

 

この “捕獲し、避妊去勢手術を行い、元の場所に戻す” という一連の流れを、“TNR (Trap/Neuter/Return)” と呼んでいます。

 

自由に生きている野良猫を捕まえて避妊去勢手術するという点に、疑問を抱く方もいらっしゃるかもしれません。

アフリカのサバンナを実際に訪れ、人間の手が入らない大自然を体験した私自身も思わないところが全くないわけではありません。。

 

しかし猫の繁殖能力は非常に高いため、野良猫に避妊去勢を施さずに、ごはんをあげたい放題にしていると、餓死したり交通事故に遭う子猫がどんどん増えてしまう可能性があります。

 

そこでTNRというプロセスが世界的に採用されるようになったのです。

 

 

  • サクラ猫は地域猫

実は、サクラ猫の耳の切り込みというのは、上記のTNRを行ったという印です。

避妊去勢手術は麻酔下で行われますが、麻酔から醒める前に、耳に切り込みを入れます。

 

痛々しく聞こえるかもしれませんが、切り込みを入れた時の出血量は、爪切りに失敗した時と同じ程度です。

 

また、TNRが完了しているというサインとしては、耳の切れ込みだけでなく、耳にタトゥーを入れる地域もあります。

 

いずれにしても、外観でパッとTNRをされているか否かがわからなければ、何度も捕まえられて手術をされることになってしまうので、これらのサインはとても大切なものです。

 

 

  • サクラ猫と友達になろう!

ぜひ、町中でサクラ猫を発見したら、手術も頑張って乗り越えたんだね!と優しく見守ってあげてください。

 

またサクラ猫だからって、おうちの子になれないわけではありません。

サクラ猫の中には、地元を愛し、仲間たちと一緒に生きることを楽しんでいる子たちもたくさんいます。

一方で、サクラ猫でもおうちの子になりたいと思っている子もいるかもしれません。

実際、私のところにきた子は、治療が必要だったため迎え入れたところ、お腹を出して満足そうに室内でゴロゴロしてくれています!

 

全ての猫たちが、その子にとって幸せな毎日を送れますように ; )

うちの子って太り過ぎ?!の測り方

うちの子って太り過ぎ?!の測り方

うちの子って太り過ぎ?!の測り方

 

前回は、肥満のもたらすリスクについてお話ししましたが、今回は“肥満度”の一つの指標となるボディ・コンディション・スコア(BCS)について解説します。

 

「うちの子〇〇kgって重いですか?」と聞かれることも多いのですが、実は体重は骨格によって大きく左右されるため、重さだけでは肥満度を判断することはできません。

 

そこで、肥満の度合いの判定に頻用されるのが、BCSです。

BCSは、肋骨や腹部などの外貌や触感によって判定されます。

 

BCSは5段階法と9段階法が存在しますが、ここではよく用いられる5段階法について説明していきます。

スコアは、3の状態を理想とし、痩せすぎの1から太りすぎの5まで、1刻み(または0.5刻み)で評価されます。

 

 

では見るべきチェックポイントと、各スコアでの特徴についてみていきましょう!

 

【チェックポイント】

  • 肋骨
  • 腹部のくびれ

 

主なチェックポイントは、“肋骨”と“腹部のくびれ”の2点です。

これらのポイントを、横から(体の側面から)と上から(背面から)目で見て、手で触って確認します。

 

 

【各スコアの特徴】

  • BCS1(痩せすぎ)

 ① 肋骨が浮き出て見える。脂肪が全くないため、手で容易に肋骨に触れることができる。

 ② 横から見ると、腹部のくびれが顕著に吊り上がっており、上から見ると、くびれが砂時計型をしている。

 

  • BCS2(痩せ気味)

 ① ごく薄い脂肪に覆われているが、手で容易に肋骨に触れることができる。

 ② 横から見ると、腹部のくびれが吊り上がっており、上から見てもくびれは明瞭。

 

  • BCS3(理想体型)

 ① わずかな脂肪に覆われているが、手で肋骨に触れることができる。

 ② 横から見ると、腹部のくびれが吊り上がっている。

 

  • BCS4(太り気味)

 ① 脂肪に覆われおり、肋骨に触れるのは難しい。

 ② 横から見ると、腹部のくびれはほとんどない。

 

  • BCS5(太りすぎ)

 ① ぶ厚い脂肪に覆われており、肋骨に触れることができない。

 ② 横から見ると、腹部のくびれはなく、むしろ垂れ下がっている。

 

 

 

 

判定結果はいかがでしたでしょうか?

BCS1〜2の場合は食事量を増やし、BCS4〜5の猫ちゃんは食事量を減らして運動量を増やすことで、BCS3の体型を目指していきましょう!

 

 

肥満がもたらす病気4選

肥満がもたらす病気4選

肥満がもたらす病気4選

 

突然ですが、みなさんのおうちの猫ちゃんは、理想体型ですか?

最近では、ぽっちゃり気味の子がどんどん増えているようです。

(2014年のアメリカの調査では、なんと6割の猫が肥満と診断!)

 

ぽっちゃり猫ちゃんのシルエットや動きは、なんだかとても愛くるしいですよね!

でも実は、“肥満” にはこわーいリスクも潜んでいます。

 

今回は、肥満に潜むリスクを知り、適正体重を目指して、我が子の健康寿命を延ばしましょう!

 

 

 

【1】糖尿病

犬でも猫でも糖尿病という病気は存在するのですが、病気の発生の仕方が異なります。

犬の糖尿病の多くは、インスリンというホルモン自体をうまく作ることができない、体の問題に起因しています。

一方、猫の糖尿病は、元々の体の問題ではなく、生活習慣病として、インスリンの効き目が悪くなっているケースがほとんどです。

昔は猫では、糖尿病はほぼ見られなかったそうなのですが、キャットフードの飽食化や室内飼育による運動不足が進むここ10数年で急増しています。

 

 

【2】心臓病

心臓は、身体中の細胞たちに血液を届けるためのポンプの役割を持っています。

肥満が進むと、体に余分な細胞が増えるため、届けなくてはいけない血液の量も増えて、心臓に負担がかかってしまいます。

 

猫で多く見られる肥大型心筋症は肥満とは関連しないと言われていますが、体重が痩せすぎ・太りすぎの両方の集団において、生存期間が短くなったという報告もあるため、適正体重を目指すべきでしょう。

 

しかしながら、すでに心臓病にかかってしまっている場合は、心臓のために無理にダイエットを頑張るというのは、あまりお勧めできません。

心臓自体が筋肉でできているため、適切な栄養を与えて体重を維持し、心臓の筋肉を落とさないことが重要です。

 

 

【3】肝リピドーシス(脂肪肝)

脂肪肝といえば、お酒の飲み過ぎというイメージがあるかもしれませんが、お酒を飲まない猫でも脂肪肝が存在します!

数日ごはんを食べないと、エネルギーを作り出すために、身体中の脂肪が肝臓に運ばれるのですが、肥満気味の猫では、大量の脂肪が肝臓に詰まって脂肪肝(肝リピドーシス)を起こしてしまうのです。

 

特にぽっちゃり猫ちゃんがごはんを全然食べてくれない場合、数日様子をみるのは危険なので、すぐに病院を受診するようにしてください。

 

 

【4】関節炎

12歳以上の猫では、およそ9割が隠れ関節炎を持っているということが報告されています。

猫は痛みに強く、あまり私たちに痛みの存在を教えてはくれないのですが、最近ジャンプをしなくなった・抱っこしようとすると怒る、などは関節炎による痛みのサインかもしれません。 

 

体重が重くなると、関節へ負担がかかってしまうので、シニアになっても適正体重の維持を心がけましょう!

 

 

 

いかがでしたか?

ぽっちゃりの可愛さもありますが、我が子の健康のためにも、ぜひ健康的な体型を目指していきましょう!