うちの子って太り過ぎ?!の測り方
うちの子って太り過ぎ?!の測り方
前回は、肥満のもたらすリスクについてお話ししましたが、今回は“肥満度”の一つの指標となるボディ・コンディション・スコア(BCS)について解説します。
「うちの子〇〇kgって重いですか?」と聞かれることも多いのですが、実は体重は骨格によって大きく左右されるため、重さだけでは肥満度を判断することはできません。
そこで、肥満の度合いの判定に頻用されるのが、BCSです。
BCSは、肋骨や腹部などの外貌や触感によって判定されます。
BCSは5段階法と9段階法が存在しますが、ここではよく用いられる5段階法について説明していきます。
スコアは、3の状態を理想とし、痩せすぎの1から太りすぎの5まで、1刻み(または0.5刻み)で評価されます。
では見るべきチェックポイントと、各スコアでの特徴についてみていきましょう!
【チェックポイント】
- 肋骨
- 腹部のくびれ
主なチェックポイントは、“肋骨”と“腹部のくびれ”の2点です。
これらのポイントを、横から(体の側面から)と上から(背面から)目で見て、手で触って確認します。
【各スコアの特徴】
- BCS1(痩せすぎ)
① 肋骨が浮き出て見える。脂肪が全くないため、手で容易に肋骨に触れることができる。
② 横から見ると、腹部のくびれが顕著に吊り上がっており、上から見ると、くびれが砂時計型をしている。
- BCS2(痩せ気味)
① ごく薄い脂肪に覆われているが、手で容易に肋骨に触れることができる。
② 横から見ると、腹部のくびれが吊り上がっており、上から見てもくびれは明瞭。
- BCS3(理想体型)
① わずかな脂肪に覆われているが、手で肋骨に触れることができる。
② 横から見ると、腹部のくびれが吊り上がっている。
- BCS4(太り気味)
① 脂肪に覆われおり、肋骨に触れるのは難しい。
② 横から見ると、腹部のくびれはほとんどない。
- BCS5(太りすぎ)
① ぶ厚い脂肪に覆われており、肋骨に触れることができない。
② 横から見ると、腹部のくびれはなく、むしろ垂れ下がっている。
判定結果はいかがでしたでしょうか?
BCS1〜2の場合は食事量を増やし、BCS4〜5の猫ちゃんは食事量を減らして運動量を増やすことで、BCS3の体型を目指していきましょう!