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肥満がもたらす病気4選

肥満がもたらす病気4選

肥満がもたらす病気4選

 

突然ですが、みなさんのおうちの猫ちゃんは、理想体型ですか?

最近では、ぽっちゃり気味の子がどんどん増えているようです。

(2014年のアメリカの調査では、なんと6割の猫が肥満と診断!)

 

ぽっちゃり猫ちゃんのシルエットや動きは、なんだかとても愛くるしいですよね!

でも実は、“肥満” にはこわーいリスクも潜んでいます。

 

今回は、肥満に潜むリスクを知り、適正体重を目指して、我が子の健康寿命を延ばしましょう!

 

 

 

【1】糖尿病

犬でも猫でも糖尿病という病気は存在するのですが、病気の発生の仕方が異なります。

犬の糖尿病の多くは、インスリンというホルモン自体をうまく作ることができない、体の問題に起因しています。

一方、猫の糖尿病は、元々の体の問題ではなく、生活習慣病として、インスリンの効き目が悪くなっているケースがほとんどです。

昔は猫では、糖尿病はほぼ見られなかったそうなのですが、キャットフードの飽食化や室内飼育による運動不足が進むここ10数年で急増しています。

 

 

【2】心臓病

心臓は、身体中の細胞たちに血液を届けるためのポンプの役割を持っています。

肥満が進むと、体に余分な細胞が増えるため、届けなくてはいけない血液の量も増えて、心臓に負担がかかってしまいます。

 

猫で多く見られる肥大型心筋症は肥満とは関連しないと言われていますが、体重が痩せすぎ・太りすぎの両方の集団において、生存期間が短くなったという報告もあるため、適正体重を目指すべきでしょう。

 

しかしながら、すでに心臓病にかかってしまっている場合は、心臓のために無理にダイエットを頑張るというのは、あまりお勧めできません。

心臓自体が筋肉でできているため、適切な栄養を与えて体重を維持し、心臓の筋肉を落とさないことが重要です。

 

 

【3】肝リピドーシス(脂肪肝)

脂肪肝といえば、お酒の飲み過ぎというイメージがあるかもしれませんが、お酒を飲まない猫でも脂肪肝が存在します!

数日ごはんを食べないと、エネルギーを作り出すために、身体中の脂肪が肝臓に運ばれるのですが、肥満気味の猫では、大量の脂肪が肝臓に詰まって脂肪肝(肝リピドーシス)を起こしてしまうのです。

 

特にぽっちゃり猫ちゃんがごはんを全然食べてくれない場合、数日様子をみるのは危険なので、すぐに病院を受診するようにしてください。

 

 

【4】関節炎

12歳以上の猫では、およそ9割が隠れ関節炎を持っているということが報告されています。

猫は痛みに強く、あまり私たちに痛みの存在を教えてはくれないのですが、最近ジャンプをしなくなった・抱っこしようとすると怒る、などは関節炎による痛みのサインかもしれません。 

 

体重が重くなると、関節へ負担がかかってしまうので、シニアになっても適正体重の維持を心がけましょう!

 

 

 

いかがでしたか?

ぽっちゃりの可愛さもありますが、我が子の健康のためにも、ぜひ健康的な体型を目指していきましょう!