ホーム / ニュース / 流行りのミックスフィーディングとは
流行りのミックスフィーディングとは

流行りのミックスフィーディングとは

流行りのミックスフィーディングとは

 

ドライ派?ウェット派?それともミックスフィーディング?

 

ミックスフィーディングとは、少し格好をつけた言い方ですが、要はドライフードとウェットフードを組み合わせた給餌法です!

 

国内ではドライフードのみをあげているという方も多いかと思いますが、ドライとウェット両方のメリットを得ることができるミックスフィーディング法が、欧米では主流になりつつあります。

 

まずは、ドライとウェットそれぞれのメリットについて確認していきましょう。

 

 

ドライフードのメリット

 

1gあたりのカロリー数が高い

これは、メリットにもデメリットにもなりうる特徴ですが、1粒のドライフードにはカロリーや1日に必要な栄養素がぎゅっと凝縮されています。

そのため、エネルギーを多く必要とする(離乳後の)子猫や、食が細い子にとってドライフードは有効です。

 

しかしもちろん、ぽっちゃりさんにとっては、簡単にカロリーオーバーをもたらしてしまうため、給餌量の調節には注意が必要です。

 

置き餌にしやすい

犬と異なり、猫は1度に少量ずつしか食べない傾向にあるため、置き餌をしているおうちが多いと思います。

実はドライフードにも10%程度の水分が含まれているのですが、ウェットフードに比べると圧倒的に乾燥しているため、比較的傷みにくく、置き餌にしやすいかと思います。

 

口腔ケア…?

口腔ケアにつながるドライフードというものはありますが、残念ながら全てのドライフードにおいて歯垢がつきにくいというわけではありません。

 

歯表面の物理的な研磨作用や、唾液産生による口内環境良化は、それぞれ“噛む”という作業によってもたらされます。

しかし、多くの小粒のドライフードは丸呑みされていることが多く、歯の研磨や唾液の産生がほとんど行われていません。

 

もし、ドライフードによって口腔ケアを実現したいのであれば、形状が大きく、噛みやすいように設計された特別なドライフードを与えることをお勧めします。

 

 

ウェットフードのメリット

 

1gあたりのカロリー数が低い

ウェットフードの80%程度は水分が占めているため、フード100gあたりに含まれるカロリー数や栄養素の含有量は、ドライフードに比べて希釈されています。

そのため、食いしん坊の子に多くの量を低カロリーで味わってもらいたい場合に、ウェットフードは適しています。

 

嗜好性が高い

ウェットフードは、ドライフードに比べて風味豊かで、嗜好性が高いことが多いです。

ドライフードを食べてくれない時に、呼び水のトッピングとして付け加えることもあります。

 

水分を多く含む

何はともあれ、ウェットフードの最大のメリットは、水分含有量が多いことです!

 

「猫におしっこトラブルが多い理由」でもお話した通り、猫はもともと砂漠に起源をもつため、水分を積極的に摂取してくれません。

その為、猫では膀胱炎や腎臓病など、水分不足に起因する病気が発生することが少なくありません。

 

これらの病気を予防するためには、ごはんとして水分を摂取させることが非常に有効です。

膀胱炎や腎臓病の場合は、水分量を少しでも多く確保するため、1日分を全てウェットフードでまかなってもらうこともあります。(その場合は、“総合栄養食”のウェットフードであることが必須です)

 

 

ミックスフィーディングのやり方

ミックスフィーディングは上述した通り、ドライとウェットを組み合わせる給餌方法ですが、組み合わせ方は様々です。

 

例えば、以下のような方法があります。

 

時間で分ける

お仕事に行く朝は、ドライフードを置き餌にし、帰宅後はウェットフードを晩ごはんに。

 

・お皿を分ける

いつも通りのお皿に入れたドライフードと、別のお皿に入れたウェットフードを準備。

 

・トッピングにする

いつものドライフードに、トッピングとしてウェットフードをプラス。

 

 

ちなみに我が家では、ウェットフードにお湯を加えてスープ状にしたものと、歯石ケア用の大粒のドライフードをそれぞれ用意しています。

しかしうちの子は、少し頑固なところがあり、絶対このお皿からしか食べない!というお気に入りのお皿があるので、それら2種類のごはんを、お気に入りのお皿に交互に盛り付けています^^;

 

独特な自分ルールを持つ猫ちゃんも多いので、提示した方法にこだわらず、ぜひご家庭独自のミックスフィーディング法を編み出して実践してくださいね!